5.1.0 — キーボードでグリッドを歩く
5.1.0 時点(2026-09-18 リリース)のスナップショットです。 アプリが進むにつれて内容は古くなり ます。それは想定どおりで、常に最新なのは各節からリンクしているガイド本体です。
このリリースは2つ。1つ目はキー割り当てをしないと使えません。2つ目は設定不要です。
1. タイル表示のグリッドをカーソルで移動する
これまで、拡大していないグリッドで隣のターミナルに移るにはマウスしかありませんでした。 zoom-next / zoom-prev はグリッドを歩きますが、拡大中しか効きません(動かすのは拡大対象 です)。タイルそのものの上をカーソルで移動する手段が無かったわけです。
focus-next と focus-prev がその欠けていた対です。
割り当てる
ショートカットは opt-in で、既定値はありません。割り当てたキーはターミナル内のプログラムに 届かなくなるので、勝手に奪うことはしない方針です。~/.mulmoterminal/config.json に keymap ブロックを追加します:
{
"keymap": {
"focus-next": "Alt+ArrowRight",
"focus-prev": "Alt+ArrowLeft"
}
}
サーバを再起動(Ctrl+C のあと npx mulmoterminal@latest)し、ブラウザのタブをリロードします。
ターミナルが使っていないキーを選ぶこと。 macOS では
Alt+ArrowLeft/Rightは多くのシェルや エディタで単語単位の移動なので、ここに割り当てるとそれを失います。ターミナル中心で作業するならCtrl+Alt+ArrowRightやファンクションキーが無難です。書式と実例は keymap リファレンスにあります。
何をするか
- 画面上の並び順で、キーボードカーソルを隣のターミナルへ1つ動かします。レイアウトは動きません。 フォーカス中のセルが少し浮き上がる、既存の表示がそのまま目印です。
- 端ではページを切り替えます。
next-attentionと同じく、そのセルのページを表示します。 - 端で折り返さず止まります。
- 空の起動セルは飛ばします。フォーカスしても見た目に何も起きず、キーが効かないように見えるためです。
- 拡大中は何もしません。 その状態は
zoom-next/zoom-prevの領分です。同じキーにsendを 割り当てている場合は、そちらが発火します。
両方の対を同じキーに割り当てないこと。
zoom-nextとfocus-nextを同じキーに割り当てるとzoom-nextだけが解決されます(リゾルバは最も順位の低い1つを採ってそこで止まります)。設定の バリデータもfocus-nextが発火しない旨を警告します。これは意図的な挙動で、理由は keymap リファレンスにあります。
効いているかの確認
- ターミナルを2つ以上開き、どれも拡大していない状態にします。
- どれか1つをクリックしてカーソルを置きます。
focus-nextに割り当てたキーを押します。浮き上がりが隣のターミナルへ移り、入力もそちらへ行きます。
2. cockpit roster が codex / cursor のセルでも埋まる
設定は不要です。
cockpit roster(グリッドでセルを拡大したときに出るテキスト行)は、セルごとに summary / prompt / reply を表示します。codex のセルではこの3行すべてが空のままで、 隣の Claude のセルは埋まっている、という状態でした。
この行を供給しているルートが、セルが何を動かしていようと Claude のトランスクリプトしか読んで いなかったためです。codex は自分でセッション id を採番し、まったく別の場所に rollout を書くので、 読みにいくファイルが存在せず空で返っていました。各セッション自身のログを読むようになりました。
- codex と cursor のセルで
promptとreplyが出るようになります。 - grok / muse / Antigravity / Copilot は引き続きどちらも出ません。これらのログを読むのは別の 作業で、#1822 で追跡しています。
summary行は Claude 以外では空のままです。これは意図的で、この値は Claude Code が自分の トランスクリプトに書くタイトルであり、他のエージェントは同等のものをどこにも書きません。代わりに 何を出すかは #2123 で検討中です。
修正が入っているかの確認
- codex でセルを起動し、1ターン以上やり取りします。
- どれかのセルを拡大して roster を開きます。
- その codex の行に
promptとreplyが出ています。5.1.0 より前は両方とも空でした。
このリリースのその他
codex セルの監視が軽くなりました。これまで roster のポーリングのたびに ~/.codex/sessions 配下を 丸ごと走査してそのセルの rollout を探しており、しかもセルごとに2回、同期的に、すべてのターミナルを 動かしているスレッド上で行われていました。この解決結果を記憶するようにしたので、codex セルが並んだ グリッドでも更新のたびにその代金を払わなくなります。
5.1.0 には #2120(対応 issue: #2106)と #2122(対応 issue: #2121)が入っています。