5.3.0 — ファイルの中を検索、そしてペインが「どこを見ていたか」を覚える

5.3.0 時点のスナップショットです(リリース 2026-09-19)。 アプリが進めばこの記述は古くなります — それは想定どおりで、生きたリファレンスは各節からリンクしているガイド本体です。

3つ入りました。設定が要るものはありません。1つ目は新機能、2つ目は手作業のリロードが1つ消える話、 3つ目は同じペインに対する小さな修理の束です。

1. 開いているプロジェクトの、ファイルの中を検索する

Files ペインはファイル名で探せました。これからは中身で探せます。

開き方: セルを拡大(⤢)→ フォルダボタンで Files ペインを開く → ヘッダの虫めがねに線が 入ったアイコンを押す(ラベルは Search in files)。隣にある普通の虫めがねは、従来どおり「名前で探す」 ほうです。

キーに割り当てることもできます。 アクション名は files-search で、ペインが閉じていれば先に開いて から検索パネルを出します:

{
  "keymap": {
    "files-search": "Cmd+Shift+f"
  }
}

これを ~/.mulmoterminal/config.json に書いてサーバを再起動してください。英字が小文字なのは意図的 です: Cmd を押しているとき macOS のブラウザは shift の効いていない文字を報告するので、Cmd+Shift+F のように大文字で綴ると発火しません。いまは起動時に警告が出ます — ついでに言うと、このリポジトリの テストはこれらのページの設定サンプルを実物のバリデータに通すので、このページの初稿にあった大文字も そこで捕まりました。

出てくるもの: ファイルごとにまとめられた一致行と、いま選んでいる結果の前後の行。入力した語は どの行でも強調されます。結果を選ぶとそのファイルが開き、カーソルがその行に載ります。

何を検索して、何を飛ばすか:

  • クエリは既定でリテラルです。正規表現と大文字小文字を区別の2つのトグルがあります。 どちらも切っているときは smart case — 小文字だけのクエリは大小どちらにも当たり、大文字を含むクエリは 区別します。
  • git リポジトリでは .gitignore が効きます。エージェントがさっき作ったファイルも検索対象です。 git 管理下でなければ ignore ファイルは一切読みません。
  • 未保存の編集があるファイルは、ディスクではなく画面の内容を検索します(リテラル検索のとき)。 正規表現トグルが入っているときは対象から外し、「保存してください」と表示します — 書きかけのパターンを 画面の内容に対して走らせると固まり得るためです。どちらの場合も、そのファイルのディスク由来の古い 一致は捨てます。

各オプションのリファレンスは設定ガイドの keymap の節にあります。

2. 開いている Markdown プレビューが、ファイルに追随する

いままで: エージェントが書いている .md を Preview で開いていても、新しい内容を見る手段は ブラウザのリロードだけでした。

これからはプレビューが追随します。設定は不要です。編集しているセルの隣に plan や README を開いて おく使い方をしているなら、やらなくてよくなるリロードがこれです。

3. Files ペインが「どこを見ていたか」を覚え、読み終える前に嘘をつかなくなる

同じペインへの修理が4つ。すべて自動です。

  • 表示モードが戻ります。 .md を Preview で読んでいたなら、Preview のまま戻ります — ブラウザのリロード越しでも、ズームを別セルへ移して戻ってきたときでも。戻すのは同じファイルに対して だけで、そのパスがまだサーバの描ける Markdown である場合だけです。そうでなければエディタで開きます。
  • 見ていた場所が戻ります。 エディタの最上行、カーソルのあった行、そしてツリーのスクロール位置。 最上行はそれ自体が必要でした — スクロールではカーソルも選択も動かないので、クリックせずに 読んでいる人は、そうしないと「読んでいた途中のファイルの先頭」に戻されてしまいます。エージェントが 短くしたファイルで記憶した行が末尾を越えていたら、一番近い実在の行に着きます。
  • 読み直しているあいだ、前回のツリーを描きます。 一度開いたことのあるディレクトリなら、ペインを 開いた瞬間にそのツリーが出て、サーバの返事が来たら差し替わります — 待っているあいだに展開した ディレクトリも畳まれません。
  • 読み終える前に「空」と言わなくなりました。 まだ読んでいないディレクトリは Loading…、 Empty directory. は「リストが空で返ってきた」という意味だけになりました。読み込みが失敗したときは、 もう保証できないツリーではなくエラーを表示します。

入ったかどうかの見分け方

一度開いたことのあるプロジェクトで Files ペインを開いてください。Loading… の一瞬を挟まず、 いきなりツリーが出ます。長いファイルを開いて途中までスクロールし、ズームを別のセルへ移して戻ると、 同じ行にいます。

アップグレード直後に一度だけ起きること: まだ何も記憶されていないので、最初のリロードは先頭から 始まります。一度読んでからリロードすれば、そこに戻ってきます。

このリリースのその他

  • あるセッションについて答えるルートが、そのセッションのディレクトリについて答えるようになりました — 以前はリクエストがたまたま持っていたディレクトリについて答えていました(#2133)。
  • ドキュメント: ガイドに sitemap を追加、タイトルの無かった4ページにタイトル、日本語ページが日本語で あると宣言、要約ツール向けの llms.txt を追加。
  • CI: テストをシャード分割し、変更が届かない範囲は走らせないようにしたので、ドキュメントだけの PR が マトリクス全体を待たなくなりました。

リリースの全内容はチェンジログにあります。


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